革新的な技術で世の中を動かす企業を目指します

がんのステージ・進行度とは?

よく初期のがん、末期がんといった言葉が使われますよね。
ところでこの「初期」や「末期」というのは、何を基準に判断されているのでしょうか。
もちろん、診察した医師が自分の感覚で適当に言っているわけではありません。
そこには明確な基準が存在します。

がんは、その進行度に応じて4つのステージに分類されます。
この分類はTNM分類と呼ばれており、

・腫瘍の大きさ
・近くのリンパ節への転移があるか
・他の臓器に転移しているか
という3つの基準からステージⅠからステージⅣというように振り分けられています。
大まかに言うと、ステージⅠは転移等のない初期段階で治療が容易、ステージⅣは多臓器にも転移したかなり進んだがんで治療が難しいということになります。

このステージ分けはがんの進行を客観的に見て、最適な治療法を決定するためにつくられました。
また、それぞれのステージにわけることで臨床データが整理しやすく、医学研究を有利に進められるというのも、がんがステージ分けされる理由です。
ここまではだいたい予想できていた内容かも知れません。
しかし、がんのTNM分類の真骨頂はここから。

TNM分類はがんの進行度のほかに1つ1つの治療法をどこで導入するべきかという指針としても使われます。
つまり「ステージⅡではがんはこう進んでいるから、この治療法を使う」という具合に、進行度と治療法がリンクしているわけです。
ちなみにTNM分類法はいつまでも同じではありません。
様々な臨床データを定期的に分析し、常に改訂が行われています。
そしてがんのステージの基準が発表されると、それが世界標準の治療法・見解となるんですね。

蛇足ですが、TNM分類によるステージ分けの4段階はあくまでも基本。
臓器や治療法によってさらに細かく分類されたものも存在しています。
さらに蛇足ですが、このTNM法を管轄し更新を続けているのはUICC(国際対がん連合)です。
UICCのホームページでは、それぞれのステージと各ステージにおける最新の治療法が公開されています。